否定・勧誘の助動詞(ない・ぬ)

今回は、助動詞「ない・ぬ」について学んでいきましょう。

まず、「ない」について。

次の文を見てみましょう。

 

「酒を飲まない。」

 

単語に区切りますね。

 

「酒/を/飲ま/ない。」

 

「ない」が「飲む」という行為を打ち消しています。

これを「否定(うち消し)」といいます。

また「ない」には、次のような用法もあります。

 

「ねえ、一緒に海に行かない?」

 

単語に区切りますね。

 

「ねえ、/一緒に/海/に/行か/ない?」

 

このときの「ない」は、相手を海に「行く」ことを誘っていますよね。

これを「勧誘」といいます。

 

では、次に「ぬ」について。

次の文を見てみましょう。

 

「我にできぬことはない」。

 

ちょっと古めかしい言い方ですね。

「ぬ」も打ち消しの助動詞です。

 

 

活用

では、次に活用を見てみましょうね。

「ない」について(動詞は「書く」)。

(未然形)「書かなかろう」

(連用形)「書かなかった」「書かなくて」

(終止形)「書かない」

(連体形)「書かないとき」

(仮定形)「書かなければ」

(命令形)なし

 

では、「ぬ」について(動詞は「来る」)。

(未然形)「来ぬ」

(連用形)なし

(終止形)「来ぬ」

(連体形)「来ぬとき」

(仮定形)「来ねば」

(命令形)なし

 

 

練習問題

では、ちょっと練習してみましょう。

次の文の「ない」と同じ使い方のものをあとのア~エまで選びましょう。

 

「書物は単なる死物の知識の倉庫にすぎない。」

 

ア.このことについては何の心配もない。

イ.家の中は物音一つしない

ウ.今日の彼の表情はおだやかでない。

エ.今夜の月は明るくない

 

 

このとき、ルールがあります。

「ない」を「ぬ」に言い換えられれば、助動詞です。

 

そうすると、答えは、イですね。

「しない」が「せぬ」になりますからね。

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