副詞
今回は、「副詞」について学んでいきましょう。
次の文を見てみましょう。
「はっきり話せ。」
単語に区切ります。
「はっきり/話せ。」
「話せ」という動詞を、「はっきり」が限定していますね。
このように、主に用言(動詞、形容詞、形容動詞)を含む文節に係る単語が、「副詞」です。
副詞は、自立語で、活用がありません。
練習問題
ちょっと練習してみましょう。
次の文の中から副詞を抜き出しましょう。
(1)チャイムが鳴った。やがて先生が来る。
(2)この靴は少し小さい。
(3)彼の母親は、たいそうきれいな人だ。
(1)は、「来る」という動詞にかかる「やがて」が副詞ですね。
(2)は、「小さい」という形容詞にかかる「たいそう」が副詞。
(3)は、「きれいな」という形容動詞にかかる「たいそう」が副詞ですね。
状態/程度/陳述。副詞には3種類ある
副詞の種類には、3つあります。
一つ目は、「状態の副詞」です。
次の文を見てください。
「ゆっくり歩く。」
「ゆっくり」という副詞が「歩く」という動詞にかかって、その状態や様子を表していますね。
主に動詞に係るのが「状態の副詞」です。
二つ目は、「程度の副詞」です。
次の文を見てください。
「ますます増えた。」
「ますます」という副詞が「増えた」という述語にかかって、その程度や度合いを表しています。
練習問題
次の文の副詞の種類はなんでしょうか。
(1)母にまたしかられた。
(2)もう少し頑張れ。
答えは、(1)が状態、(2)が程度、ですね。
では、三つ目の副詞ですが、「陳述の副詞」です。
下に特別な言い方が必ず来るのが特徴です。
例を挙げますね。
「決してやすまない。」「少しも休まない。」(否定)
「もし、雨が降ったら、試合は中止だ。」(仮定)
「まるで、夢のようだ。」(たとえ)
「たぶん合格するだろう。」(推量)
「ぜひアメリカに留学したい。」(願望)
陳述の副詞はよく問題に出されるので、しっかり覚えておきましょう。